計測オタクの生活ログ

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【Oura Ring 444日】平均睡眠スコア68.5点・5時間31分。1年半使っても変わらなかった現実

Oura Ring(第4世代)を2024年12月から使い始めて、気づけば444日。1年半近く、毎晩つけて寝て、毎朝スコアを確認する生活を続けている。

「Oura Ringって実際どうなの?」という記事は世の中に大量にあるが、そのほとんどが1〜2週間のファーストインプレッションで止まっている。1年半分のデータを公開しているレビューはほぼ存在しない。なら自分で書くしかない。

444日分のデータを月別に振り返って、Oura Ringで何が分かり、何が変わり、何が変わらなかったかを正直に書く。先に言っておくと、「変わらなかったこと」の方が多い。

444日間の数字まとめ:平均68.5点という現実

まず、1年半の全体像。

項目 数値
計測期間 2024/12/29〜2026/3/17(444日間)
平均睡眠スコア 68.5点
平均コンディションスコア 70.0点
平均睡眠時間 5時間31分
睡眠スコア85点以上の日 21日(全体の4.7%)
睡眠スコア60点未満の日 73日(全体の16.4%)

正直に言って、いい数字ではない。睡眠スコア68.5点は「まあまあ」レベル。85点以上の「王冠」がもらえた日は444日中たった21日。確率にして4.7%。一方で60点を下回った日が73日もある。王冠よりも赤点の方が約3.5倍多いという、絶望的なバランスである。

そして平均睡眠時間5時間31分。これがすべての元凶であることは分かっている。分かっていて変えられない、というのが1年半使って見えた現実である。Oura Ringは毎晩「もっと寝てください」と言ってくる。私は「はい」と返事だけして、また5時間半で起きる。444日かけて、私は自分が指示に従わない人間であることを確認した

月別の睡眠スコア推移:最高は9月、最低は導入直後

月別の平均睡眠スコア

▲ 月別の平均睡眠スコア。赤線は全期間平均(68.5点)

年月 平均睡眠スコア メモ
2024/12 58 導入直後。年末の生活リズム崩壊
2025/01 66 安定し始めた
2025/02 69 改善傾向
2025/03 71 飲み会が少なかった
2025/04 70 横ばい
2025/05 69 GW後に若干低下
2025/06 70 安定
2025/07 71 暑さの影響少なめ
2025/08 68 猛暑で睡眠の質が低下
2025/09 73 最高値。涼しくなった
2025/10 70 秋口で安定
2025/11 69 年末に向けて低下傾向
2025/12 67 忘年会シーズン
2026/01 67 年始の不規則さ
2026/02 68 回復傾向
2026/03 65 送別会シーズン

最も睡眠スコアが高かったのは2025年9月の73点。最低は導入直後の2024年12月の58点1年半続けて15点しか上下しない。安定していると言えば安定しているが、これは「安定して低い」ということでもある。

季節の影響ははっきり出ている。夏(8月)にスコアが落ち、秋(9月)に最高値。気温が下がると睡眠の質が上がるのはよく言われることだが、自分の体でも確認できた。

そしてもうひとつ明らかなのが、飲み会シーズンとスコアの連動である。12月(忘年会)と3月(送別会)にスコアが落ちるパターンが2年連続で出ている。これは個人差ではなく、もはや日本社会のカレンダーがOura Ringのスコアに刻まれていると言える。飲み会翌日のスコア低下は、112日分のデータで詳しく検証している → 飲み会の翌朝、Ouraのスコアは何点下がるのか?112日分のデータで検証

コンディションスコア推移:じわじわ下がっている

月別の平均コンディションスコア

▲ 月別の平均コンディションスコア。赤線は全期間平均(70.0点)

コンディション(Readiness)スコアは、睡眠・活動量・体温・HRVなどを総合した「今日の体の準備度」を示す指標である。

年月 平均コンディション
2024/12 65
2025/01 71
2025/02 72
2025/03 77(最高値)
2025/04 74
2025/05 72
2025/06 71
2025/07 72
2025/08 69
2025/09 73
2025/10 70
2025/11 68
2025/12 66
2026/01 67
2026/02 68
2026/03 63(最低値)

コンディションスコアのピークは2025年3月の77点。そこから緩やかに下降し、直近の2026年3月は63点まで落ちている。1年で14点ダウン。下りエスカレーターである。

睡眠スコアが多少上下しながらも大きなトレンドはないのに対し、コンディションスコアは明らかに右肩下がり。これはApple Watchの8年間データで見えた安静時心拍数の上昇・HRVの低下と完全に一致している → Apple Watch 8年・2,831日データ|安静時心拍数+9bpm、HRV-7ms

Ouraのコンディションスコアには安静時心拍数やHRVが組み込まれているので、加齢による自律神経系の変化がスコアに反映されている可能性が高い。違うデバイスが、違うアルゴリズムで、揃って同じことを言ってきている。データは正直すぎる。

1年半で分かった「Oura Ringの本当の価値」

444日使って思うのは、Oura Ringの価値は「毎朝の点数」ではなく「月単位・季節単位のトレンド」にあるということだ。

① 1日のスコアに一喜一憂しても意味がない

最初の数ヶ月は毎朝のスコアが気になって仕方なかった。70点だと安心、60点だと落ち込む。40代会社員、毎朝指輪に評価されて感情が揺れていた。冷静に考えると、なかなかシュールな日々である。

1年以上のデータが溜まると、1日のスコアは「ノイズ」だと分かる。前日の飲み会、気温、たまたま夜中に目が覚めた、といった要因で簡単に10〜15点動く。意味があるのは月平均である。月平均が3ポイント動いたら、それは生活に何かが変わったサイン。1日3ポイント動いただけなら、ただの誤差である。

② 季節と飲み会、2大変動要因

自分のデータを1年半見てきて、スコアに最も影響を与えるのは季節(気温)と飲酒頻度の2つだった。

秋が最高、夏と冬が低い。飲み会が増える月はスコアが落ちる。この2つを理解しているだけで、スコアの変動に対して「なぜ低いのか分からない」という不安がなくなる。「ああ、12月だから低いのね」で済む。理解するということは、こういう諦めも含む。

③ 「変わらなかったこと」が分かるのも価値

1年半の間に、ダイエットを始め、歩数を増やし、Ouraの目標達成率も55%をキープした。にもかかわらず、睡眠スコアは68点前後のまま変わらなかった

これは「運動では睡眠スコアは改善しない。睡眠時間を増やさない限り変わらない」ということをデータが証明している。実際、413日分の相関分析でも睡眠時間が圧倒的1位(r=0.861)だった → Oura Ringの睡眠スコアは何で決まる?413日分の相関分析

分かっていたことではあるが、1年半のデータで裏付けられると、もはや言い訳ができない。「運動を頑張ったから睡眠スコアも上がるはず」という淡い期待は、444日分のデータによって完全に粉砕された。

Oura Ringの良いところ・気になるところ

良いところ

  • つけ忘れがない:指輪なので外す理由がほぼない。Apple Watchは充電で外す時間があるが、Ouraは充電も30分程度で済むので記録の抜けがほとんどない
  • 四半期レポートが優秀:3ヶ月単位の振り返りは長期トレンドを意識させてくれる(直近Q1の振り返りはこちら → Oura Ring Q1/2026四半期レポート)
  • 表現が上手い:「マラソン9回分歩いた」「キリンのようなエネルギー」など、データをポジティブに伝える表現が多い。低いスコアの日でも何とかして褒めてくれる。私が落ち込みすぎないのはこの言語化のおかげかもしれない
  • バッテリーが持つ:5〜6日は普通に持つ。充電の心配がほぼ不要

気になるところ

  • サブスクリプション:月額899円。スコアの詳細やトレンドを見るには必須。デバイス代に加えて月額がかかるのは購入前に理解しておくべきポイント
  • 運動の計測は弱い:Ouraは睡眠とコンディションに特化したデバイス。ワークアウトの自動検出や運動中の心拍精度はApple Watchに劣る
  • スコアの根拠が見えにくい:なぜ今日は65点なのかの内訳が分かりづらい。SOXAIの方がスコアの算出根拠を開示している印象がある

SOXAIとの使い分け

Oura RingとSOXAI Ringを両方使い続けて約3ヶ月。現時点での使い分けはこうなっている。

  Oura Ring SOXAI Ring
主な用途 睡眠トレンドの長期把握 日々の血中酸素・体温の確認
レポート 四半期単位で俯瞰 月次で詳細に振り返り
表現 ポジティブ寄り ストレート
サブスク 月額899円 なし

2つのリングを同時に使うのは完全に趣味の領域である。両手にリングをはめて寝る40代会社員、客観的に見ればまあまあ謎の存在だが、データの差異を見比べること自体が面白い。スコアの差については別記事で詳しく書いた → 同じ夜なのにスコアが全然違う。Oura・SOXAI・Apple Watchを4日間比べた

1年半後の結論:Oura Ringは「長く使うほど価値が出る」デバイス

444日使った正直な感想を、時系列でまとめる。

  • 最初の1ヶ月:毎日のスコアに一喜一憂する期間。楽しいけど振り回される
  • 3ヶ月目:スコアの傾向が掴めてくる。自分の「普通」が見えてくる
  • 半年目:季節変動を経験して、スコアの変動理由が推測できるようになる
  • 1年目:年間を通じたパターンが見えてくる。1年前との比較ができるようになる
  • 1年半:トレンドの方向性が分かる。「改善しているのか悪化しているのか」が判断できる

つまり、Oura Ringの真価は半年以上使って初めて出てくる。逆に言えば、1〜2週間の試用では「へえ、睡眠スコアが出るんだ」以上の感想にはならない。レビュー記事を書くなら最低でも半年使ってから書け、というのが私の意見である(自分への戒めも含む)。

購入を検討している人に伝えたいのは、「毎朝の点数を知りたい」だけならスマホアプリでも代替できる。Oura Ringの価値は、何ヶ月も何年も自動的にデータが溜まり続けて、自分の体の変化を客観的に見せてくれるところにある。

Q2以降の目標:

  • 睡眠時間を5時間台→6時間台に引き上げて、睡眠スコアが改善するかを検証する(444日変わらなかったので、引き上げる以外に手がない)
  • コンディションスコアの下降トレンドが止まるかを半年後に確認する(止まらなかったらそれはそれで正直に書く)

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